自由落下運動

さて問題です。

東京スカイツリーの最上部から10円硬貨を落下させると(もちろん現実にはできませんが)、地表まで何秒で到着するでしょう? またその時の速さは時速何kmでしょう?(ただし空気抵抗は無視します)

 中3の理科の範囲の最後あたりに自由落下がありました。理科はテスト前日で学校の授業はギリギリ終わるくらいのスピードだそうです。ということで上の問題はテストとは関係ありませんが、空いている時間に余興で出した問題です。最後にある空気抵抗は無視しますというのが理科の問題でのお約束です。中学の理科では基本的に空気抵抗や摩擦など計算の妨げになるものはすべて無視します。ただ動滑車の質量は考慮することもあります。

 ここでは高校物理の最初に習うであろう力学の基本公式を使います。詳細は省きますが、時間は約11秒、速さは時速約400kmになります。ものすごい速さですね。ただ実際にはこれほど速くはありません。それは空気抵抗が生じるからです。もし空気抵抗がなかったら、もっと高いところから降ってくる雨や雪はすさまじい速さで地球に降り注ぐことになります。

 逆に地上から上空に投げ上げる場合も同じ公式で計算できます。先ほどの時速400kmで真上に投げ上げたらスカイツリーのてっぺんまで物体は到達し、そのあと自由落下して時速400kmで地上に戻ってきます。(何度もいいますが空気抵抗は考えません)

 ちなみに大谷選手が時速100マイル(161km)でボールを投げ上げたら地上102mの地点まで上昇し、そこから落ちてきます。重力の壁とはかくも大きなものです。ロケットで宇宙に飛び立つためにはこの重力に打ち勝つだけの加速度が必要になります。

頑張る元塾生たち

 現在戸塚中はテスト期間ですが、ちょうど教育実習生が来ているそうです。そこでふと耳にした名前に心当たりが。うちの塾は今年20年目ですが今まで数多くの元塾生たちが教育実習生として戸塚中に戻ってきており、すでにいろいろな学校で教師として頑張っているようです。

 新設校である川口市立高校でもうちの塾の第1期生が勉強を教えています。さすがに19年前の中学生なのでまだLINEとかない時代ですが、その後の元塾生からは近況報告とともに〇〇で教えています。などという連絡を受けることもあります。また、学校の先生ではありませんが、大学生のアルバイトとして近隣の塾で教えているという報告もうけます。うちの塾はアルバイトを採用していないので、他の塾で教えているのだと思いますが頑張ってほしいと思います。

 そういえば先日塾に来たKくんもそんな一人です。Kくんは今の中3の前の前の前の赤ジャージ(11期生)です。浦和西から某国立大学に進み、今はそのまま大学院に通っているとのこと。すでに来年の就職先もきまりましたとの報告もかねての来塾でした。

 この世代はまだ小学生クラスが存在しないときで、中1・1学期のスタート時は3名の小さな集団だったのですが、友だちが友だちを呼んで最終的には過去19年でいちばん生徒が多かった学年です。塾生同士の結束も堅かったのか、卒業した5年後には塾メンバーで集まって撮った写真も送ってくれました。頼んだわけではないのですが律儀な塾生たちです。

 もちろんKくんもこの中にいます。大学生のときは複数の塾でアルバイトをしたらしいのですが、中学の時にいたうちの塾は普通の塾とはだいぶ違っていたと後からわかったと話してくれました(注:誉め言葉です)

 成人式といえば、この学年の3つ下(14期生)が今年成人式でさすがに式自体は中止になったものの、地域ごとに時間差で記念品を受け取ることになって、そのときに塾メンバー(といっても少数ですが)集まって写真を撮り、やはり送ってくれました。

 ということで15期生(緑ジャージ)の皆さんも来年写真待っています(笑)

土日もテスト勉強

 昨日・今日の土日は塾生たちのテスト勉強に終始しました。二日とも正午過ぎから午後10時まで学年ごと(若い順)に入れ替わりです。テスト前の土日は毎年このようにしています。塾生全員同じ中学だからできることです。

 塾生は全員年間で使用するテキストとテスト勉強用に渡したワークと合わせて10冊以上持っています。これを全部バッグにいれると相当な重さになるようで、土日は予め使用するテキストを指示していました。あとは各自必要なものを持ってくるようにと。こちらが用意した問題が早く終わって時間がある人はドンドン他の問題に取り組むように言っています。そのあたりは中1のうちから徹底しておきます。教科は何でもOKです。なるべく無駄な時間がないように。

 ここ数日は3学年とも理科の時間の占める割合が多くなっています。おかげで3学年とも理科の範囲の説明は終わりました。中1の理科はほとんど暗記ですが、中2には化学反応式、中3には速さの計算、と若干頭を使う問題があります。まあ化学反応式も中2で扱う問題くらいは暗記してもいいのですが、なるべく自分で作れるように教えました。教科書には載っていませんが、プロパン(C3H8)の燃焼の式も考えさせました。

 ( ↑ にHTMLのタグ(sub)入れたらこのブロックだけ字体が変わったような気がします)
PCでは下付反映されていましたが、スマホではどうなるでしょうか。 

中3は記録タイマーの問題など。まだ学校では扱っていないようなので細かく説明しました。学校では月・火・水のうち理科は1~2回だと思いますがテスト範囲が終わるのかちょっと心配です。

 中学生の場合、定期テストの結果はほぼ問題を解いた時間に比例します。もちろんだらだらとやる3時間よりも集中した1時間の方が効果は大きいです。ということで、なるべく塾に来て勉強してもらうようにしています。

 木曜のテストまで残り少なくなってきましたが、もう勉強するところがない! といえるくらい勉強してみましょう。

期待20 不安80

 川口市では今年度から全中学校の英語の授業でラウンドシステムというものが採用されています。私も名前だけは以前から知っていましたが、英語の新しい学習法らしいです。

 詳細はどこかに載っていると思いますが、数年前に横浜の中高一貫校の先生が始めてそれが効果があったということで徐々に全国に普及しているらしいのです。らしいらしいと書いているのは細かい成果が調べても出てこないのです。宣伝のためでしょうか、いい情報は出てきます。が、はたしてそれを鵜呑みにしてよいのか。ちなみにこのラウンドシステムというのは現在、おもに光村図書の教科書で採用されているようです。ご丁寧にラウンドシステム用の副教材まで発行されており、それがなかなかのお値段です。もちろん税金投入です。

 20年近く前に百マス計算というのが全国に広がったことがあります。あれは紙さえあれば他に何も必要ありません。が、このラウンドシステムというのはいろいろと備品が必要なようです。で、川口市の教育委員会はどこまで深く調査をしたのか分かりませんが、今年度からこれを採用し教科書会社も変更しました。なぜ今まで長年使っていた東書を変更したのか不思議に思っていた人もいると思いますが、理由はこれに違いありません。

 説明だけ読むと、画期的で夢が広がる勉強法です。私も新しい勉強法にチャレンジするのはいいと思います。が、市内の全中学校一斉に取り組むことには違和感があるし、もしうまくいかなかった場合はどうするのでしょうか。はっきりいって光村の教科書は文法を体系的に教えるには非常に不都合なことだらけです。このラウンドシステムありきで作られた教科書です。教科書は最低4年間は同じものを使います。2024年までに成果が見られればいいのですが。誤解を恐れずに言えば、今年の川口市の中学生は実験台ということになります。現に塾生に聞いても学校ではほとんど文法は習わないし、書くことも少ないようです。 中1の今回の中間テストでは名前とアルファベットが書ければいいそうです。あとは選択問題なのでしょうか?

 おそらく学校の先生方もこれまでの指導法をガラッと変えるように指示をされて混乱されているのではないかと思います。ちなみに川口市以外で英語で光村を採用している中学は、埼玉県内では以前からラウンドシステムに取り組んでいる熊谷市をはじめ本庄市・行田市・加須市など8市3町です。埼玉県は市だけで40あるのでこれは少数派です。ちなみに熊谷でも称賛する声がある一方で、すでに不安の声も見られます。

 まだ始まったばかりで暖かく見守りたいところですが、今思いつく不安点をあげるとすれば

・そもそもの始まりの中高一貫校の生徒と同じ成果が見込めるのか。
・文法を教えないで大丈夫なのか。
・定期テストはどうやって作成するのか。

 1つ目については最初に実践された中学は横浜の中高一貫校。つまり中学受験をしている生徒です。ちょっと調べたら高等部は毎年東大をはじめ国公立に数十人合格しています。つまり、そこそこの学力があったから理解できたのではないかということ。

 2つ目についてはたしかに何度も繰り返し学習することで、英文に慣れるとは思います。ただ、それは教科書の文章を暗記するだけにとどまらないのかということです。模試や入試は記述が中心です。文法が分かっていなくてはたして解けるのでしょうか。先の横浜の中学は高校入試の心配がありませんが、川口市の中学生は新設校の生徒以外は全員高校入試があります。

 3つ目については、時期的に思いついたものですがたとえばラウンド1だけだと定期テストは作成できません。おそらく出版社から定期テスト用のマニュアルも用意されているでしょうが、入試などとは似てもにつかないテストになると思います。

とまあ、いろいろ書きましたがこれがすべて杞憂に終わればいいと思っています。もし今後塾生の英語力に不安要素が見られたら、こちらできっちりと教えたいと思います。しばらくは様子見になりそうです。

昔の常識は通用しない

 中学生はテスト前ということで今日もテスト勉強です。すでに部活は休み(のはず)なので夕方に中1・夜には中2と特別時間割編成です。私は5教科すべて教えており20年近くやっているとどの教科も学年ごとの単元というのがだいたい頭に入っていて、どの単元は何年生のいつ頃というのは理解しているつもりです。

 が、今年の教科書の改訂でいろいろ変更がありました。例えば社会ですが歴史はさすがに編年体といいますか年代の順に習います。が、地理は微妙に変更になっています。中1の最初はいつも通り地球のこととか大陸・海洋ですが、その次の単元には今まででしたら2年生で習っている内容が続いています。つまり今回の中間テストの中2社会の範囲に入っている内容が、次の期末では中1の範囲に入っているという不思議な現象です。 理科も以前は中1の最初に植物全般だったのが植物のはたらきだけは2年生に移動しています。よって、双子葉類と単子葉類のちがいでも維管束だけは触れないことになっています。

 このあたり別に変更する必要などないと思いますが、何も変更していないと仕事をしていないと思われるからでしょうか、無理やり教科書の内容を変えている感さえあります。

 そういえば人口の順位も変動が。長らく5位に君臨していたブラジルですが最新のデータでは5位はパキスタンになりました。まあ人口などは調査がどこまで正確なのか分からないので外国の順位を覚えることにあまり意味はないと思います。日本での都道府県の面積も以前は大阪府が47位だったのは有名な話です。

 このように社会には資料関連の問題が出た場合、その年度によって結果が異なる場合があるのですが、出題者がそのへんいい加減に考えていると解けない場合があります。実際に去年の定期テストの社会でもそういう出題がありました。出題者も常に最新の情報に気を留める必要があります。

 私も今までの知識を当たり前だと思わずに、常に最新の情報を意識して教えていきたいと思います。ただ歴史などは学者によって学説が異なったりするので、そのあたりどこまで教えていいのか悩むところでもあります。(実際平安時代とか江戸時代のことは誰にも分かりません)学者が唱えた説がそのまま教科書に掲載された場合それが正しいかどうかは断定できないのです。だから数年で教科書の表記が変わることもたびたびあります。

テスト1週間前

 今年度最初の中間テストまであと1週間となりました。一応戸塚中ルールでは今日から部活は活動停止ということになっています(一部大会が近い部は活動するそうです) 塾の方も徐々にテストに合わせた内容に取り組んでいきます。通常は週2回授業ですが、これから1週間は授業数を増やします。各学年とも今後テストまでに6回ずつ来ることになっています。全員が同じ日に同じ教科のテストを受けるわけですから効率よく対策を行うことができます。

 中2・中3は過去に何度も受けているでしょうから特に言うことはありませんが、中1にとっては初めての定期テストです。気合が入っている生徒も多いことでしょう。毎年塾生によく聞かれるのですが「塾長は中学のころ何点くらい取っていましたか?」

 さすがに四半世紀以上前のことでほとんど記憶にありませんが、中1の最初の中間テストだけは今でも覚えています。

 国語 48点
 英語 48点
 数学 50点
 社会 46点
 理科 39点
 計 231点  です。
  

 ちなみに当時の佐賀県は各教科50点満点です。500点満点に換算すると462点で学年順位は388人中3位でした。当時は塾もないような地方都市だったので、勉強しなくてもそこそこの成績は残せました(中学の時は)。

 それ以外のテストは全く覚えていません。あと授業態度とかノートとかあまりよろしくなかったので、内申はひどかったような。英語など満点とっても通知表は4でした。当時は今と違って相対評価で5の人数は7%と決まっていたのです(だいたいクラスで2~3人)

 今の塾生には内申40超えは何人もいますが、私は30そこそこだったと思います。高校は推薦で行きましたが、内申は絶対に不足しているので当日点だけで合格したようなものです。思い出話ついでに書いておくと、高校入試(推薦)は理数科で理科と数学の適性検査がありました。数学は30分くらいで終了し満点を確信したところで、暇だったので問題文を数字も含めて全部暗記して後ほど担任の先生に報告しました。理科もおそらく満点近かったと思います。塾には行っていませんでした(そもそも塾がなかった) 適性検査は過去問も公表されないので、ひたすら問題集を解きまくったら問題集より入試の方が簡単だったということです。

 その甘い考えのまま入学したから高校の最初でギャフンということになったのです。(続きは後ほど)

6年生算数を進める

 今日は水曜日で6年生と中2の授業がありました。6年生は先週は連休中で塾はお休み、で来週は中学生のテスト前でまたしてもお休み。ということで今日は英語は宿題提出と小テストだけにして算数を行いました。こうなることは前もって分かっていたので英語はちょうどきりのいいところまで終わらせていました。

 現在6年生は過半数が綾瀬小、あとは東小・北小・南小の生徒が少々ということで学校の進度は若干(本当に若干)ずれがありますが、塾では先に進むことにしました。次の単元は分数の掛け算です。説明はしやすいところです。来週休みになることも考慮して結構進みましたがそれでも2週間後塾に来た時には学校に抜かれているでしょう。まあそれはそれでかまいません。算数は学校でも同じ内容を学んでいるのでまったく分からないということはないと思います。一方英語は学校での授業は今年も一切書かないようなので、こちらは塾でしっかり書かせたいと考えています。

 去年は4~5月は塾も休みにしていたため小学生の英語は9月スタートでした。が、今年は4月からスタートしているので現在順調に進んでいます。ある塾生が塾で板書した内容を学校の自主学習ノートにそのまま書いたら、学校の先生から「ずいぶん高度な勉強をしていますね!」とコメントをもらっていました。そうです、うちの小学生の授業は高度なのです(笑)

 来週中学生の中間テストが終わったら、小学生も通常通り授業を行います。1学期中にはbe動詞の文章を終えたいと考えています。ただいくら私が張り切っても塾生の皆さんがしっかり取り組んでくれないと意味がありません。毎回の宿題と小テストは確実にこなしてください。

新しい教科書

 テスト範囲が出てからまず私がやるべきことは、テスト範囲の把握です。それも5教科すべてを3学年すべてです。塾で使っているテキストは教科書準拠のワークなのでワークを見ればだいたいの内容は分かりますが、やはり本物の教科書がないと細かいことまでは分かりません。

 ということで、教科書をそろえる必要があります。中学の教科書は通常4年に一度改訂されます。公立中学校の場合、教科書は地域ごとに決められています。埼玉県では近隣の川口市とさいたま市と草加市と越谷市ではそれぞれ別々の教科書を使っています。同じものもあれば違うものもあります。うちの塾は戸塚中限定なので川口市の分が必要です。生徒たちには教科書は無償で配布されますが、一般人が教科書を手に入れるには専門の業者に発注する必要があります。普通の書店には売っていません。

 教科書を扱っている書店はごく一部で以前ははるばる川口駅まで行って、そこから徒歩で10分以上歩き、アリオ内の書店で20冊近く買って重いものを持ち帰っていました。最近はネットで注文できることを知り、先週注文してすぐに届きました。便利な世の中になったものです。

 

川口市の中学生の新教科書

 国語はあまり変わりません。数学と理科は出版社は昨年までと同じですが表紙のイメージがずいぶん変わりました。英語は出版社そのものが変わりました。社会は複雑で1年生は新しいものを使いますが、2年生の地理・歴史と3年生の歴史は昨年までのものを使います。

 また出版社は同じでも順序が変わっているものも結構あります。今回の2年生の地理の範囲が、1年生の大陸・海洋の次に来たりと昨年までとは随分と変わっています。改訂のたびに思うのですが、わざわざ教科書内で単元の順序を入れ替える意味はあるのでしょうか。

 よかれと思って作っているはずなのに改訂のたびにちょこちょこ変えているようでは、なんのために毎回話し合って教科書の内容を決めているのか分かりません。と愚痴を言ってもしかたないので、これから4年間使うこれらの教科書を熟読して塾生たちにしっかりと教えていきたいと思います。

初めての範囲表

 今日は中学生にとっては連休の中休み。(29日が休みで30日は学校、1日からは5連休です)ただ、かねてからの予想通り中間テストの範囲表が配布されたようです。中1~中3の全学年です。テストの実施は5月20日・21日ですが、例年1学期の中間テストの範囲表は連休前に配られることが多いのです。

 中学1年生にとっては初めての範囲表です。まあ塾生には全員三者面談でテストの話をしているため、ある程度の心構えはできているでしょうか。中1は初めてだから何とも思わないでしょうが、去年までとの大きな相違点があります。それは中間テストが二日制になっていることです。年間予定表でなんとなく知ってはいましたが、範囲表で正式に確定しました。

 2年生と3年生はいつものように、前年度末の3学期の内容が含まれています。1年生はさすがに範囲は狭めです。ただそれとなく話には聞いていましたが、今年は英語の学校での授業方法が大幅に変わっています。詳細はのちほど触れるかと思います。授業方法を変えたためテスト作成が非常に困難になっているような気がします。中1はほとんど記述がないとのこと。英語力を上げるために授業方法を変えたはずですが、記述は少ないという矛盾です。

 テスト範囲が出たと言うことは塾の授業もそれに合わせていきます。そのために戸塚中限定にしているのです。そういえば隣の戸塚西中は中間テストがないようです。たしかに戸塚西中のHPを見ても5月にテストの記載はありません。戸塚中がテストを実施しているその頃、西中では水上の事前指導でその次の週には水上に行くようです(ちなみに今年は日帰り)

 まあうちの塾は戸塚中限定なので特に影響はありませんが、多くの塾にとって、在籍する生徒の行事の違いというのは悩ましいところです。ある中学ではテスト期間なのに、他の中学では1週間違いとか、今回のようにテストそのものがないとなると、個別指導塾なら対応できるでしょうが一斉指導の塾ではその対応に苦慮するところです。仮にテストの日にちが近いとしても、今度は範囲が全く違うこともあったりします。その点中学を限定していればそういう心配は一切不要です。うちの塾生にとっては当たり前の環境が普通の塾にとっては当たり前ではないのです。

 さて、今回の範囲を見てだいたいは想定内ですが、まだほとんど学校の授業が進んでいない教科もあるようです。去年は6月からの授業だったので最初からハイペースで進んでいた授業も今年はずいぶんとゆっくりしています。中2と中3の社会はまたいつものを作ります。すでに塾生の皆さんには伝えているように、提出物関連は早めに終わらせるようにしてください。遅くともテスト1週間前には終わらせるようにしましょう。

記念すべき日

 今日4月29日は(といっても書いているのは数日たっています)修徳ゼミナールにとって記念すべき日です。おそらく全国でこのことに気づいているのは私だけですが修徳ゼミナールがスタートしたのは2002年3月1日で、その日を1日目とすると、2021年4月29日はちょうど7000日目となるのです!!!  つまり1000週が経ちました。

 一口に7000日といってもなかなかな日数です。年にすると19年と2ヶ月ほど。昭和の人間である私はあまり記録を写真に撮ったりする習慣がないので、開設当時の写真などもまったくありません。物も人もです。残っているのは私の記憶だけです。

 たしか数日前に机や椅子などの塾に必要な荷物を搬入しました。目の前が東小なので、荷物を運んでいる私たちに気づいた当時6年生の塾生が学校の教室から手を振っていた記憶があります。初日は金曜日で当時の新中2(赤ジャージ)だったと思います。今みたいに雑多な荷物はなにもなく閑散とした教室でした。

 通常塾を開始するときは生徒集めから必要になりますが、うちの塾の場合は前の塾が閉鎖になるタイミングで始めたので、その塾にいた生徒たちに通塾するかどうか希望を聞いていたのです。先ほど手を振っていた当時6年生の生徒たちもオープニングメンバーです。

 前の塾の塾長からは、私が一人で始める塾には3分の1くらい来ればいい方だと言われましたが、いざ私が希望を聞いてみると家が遠くなる一人を除いてほぼ全員が継続してくれました。ということで最初の難関である生徒集めはそれほど苦労はしませんでした。普通の塾では決して多くない生徒数ですが私が一人で運営するには十分でした。

 さらにこの継続する生徒がいなくなる3年持てばいい方だとも言われましたが、いつのまにか20年目となりました。でまかせでも何でもなく個人の塾は開業して3年以上続けるのは難しいというのは後から知ったことです。前塾長からのアドバイスを叱咤激励と受け止めなんとかここまで続けることができました。前塾長には塾を始めるのに必要な机や椅子やホワイトボードやその他細かい備品を格安で譲っていただき、感謝しています。

 塾の数は当時は今ほどではありませんでしたが、その後徐々に増え始め大手中堅が軒並み勢揃いとなりました。もちろん塾の規模(生徒数・講師数・教室数・合格者数・月謝の高さ)ではかないませんが、それでも20年続いてきたのはそれなりに理由があると思います。今後この塾激戦地域に個人塾を始めようと思う人はあまりいないと思いますが、他の地域で始める方には少しくらい参考になるかもしれません。

 私が普通の塾と違う形態にしたのは
1 一人で塾生全員に全教科を教える
2 対象中学を一つに限定する
3 月謝などの費用は極力明瞭にする

 これをすべて実行できれば20年続けられる(かもしれません) 前のブログには何度か書きましたが、HPもブログも移転したことですし、またいつか触れるかもしれません。

 ということで、次は8000日、9000日 そして10000日目という目標ができました。ちょっと調べてみたら10000日目は2029年7月16日(月)だそうです。8年後ですが・・・ その頃には街中からマスクをしている人がいなくなっていることを願いつつ、これからも頑張りたいと思います。