昔の常識は通用しない

 中学生はテスト前ということで今日もテスト勉強です。すでに部活は休み(のはず)なので夕方に中1・夜には中2と特別時間割編成です。私は5教科すべて教えており20年近くやっているとどの教科も学年ごとの単元というのがだいたい頭に入っていて、どの単元は何年生のいつ頃というのは理解しているつもりです。

 が、今年の教科書の改訂でいろいろ変更がありました。例えば社会ですが歴史はさすがに編年体といいますか年代の順に習います。が、地理は微妙に変更になっています。中1の最初はいつも通り地球のこととか大陸・海洋ですが、その次の単元には今まででしたら2年生で習っている内容が続いています。つまり今回の中間テストの中2社会の範囲に入っている内容が、次の期末では中1の範囲に入っているという不思議な現象です。 理科も以前は中1の最初に植物全般だったのが植物のはたらきだけは2年生に移動しています。よって、双子葉類と単子葉類のちがいでも維管束だけは触れないことになっています。

 このあたり別に変更する必要などないと思いますが、何も変更していないと仕事をしていないと思われるからでしょうか、無理やり教科書の内容を変えている感さえあります。

 そういえば人口の順位も変動が。長らく5位に君臨していたブラジルですが最新のデータでは5位はパキスタンになりました。まあ人口などは調査がどこまで正確なのか分からないので外国の順位を覚えることにあまり意味はないと思います。日本での都道府県の面積も以前は大阪府が47位だったのは有名な話です。

 このように社会には資料関連の問題が出た場合、その年度によって結果が異なる場合があるのですが、出題者がそのへんいい加減に考えていると解けない場合があります。実際に去年の定期テストの社会でもそういう出題がありました。出題者も常に最新の情報に気を留める必要があります。

 私も今までの知識を当たり前だと思わずに、常に最新の情報を意識して教えていきたいと思います。ただ歴史などは学者によって学説が異なったりするので、そのあたりどこまで教えていいのか悩むところでもあります。(実際平安時代とか江戸時代のことは誰にも分かりません)学者が唱えた説がそのまま教科書に掲載された場合それが正しいかどうかは断定できないのです。だから数年で教科書の表記が変わることもたびたびあります。

初めての範囲表

 今日は中学生にとっては連休の中休み。(29日が休みで30日は学校、1日からは5連休です)ただ、かねてからの予想通り中間テストの範囲表が配布されたようです。中1~中3の全学年です。テストの実施は5月20日・21日ですが、例年1学期の中間テストの範囲表は連休前に配られることが多いのです。

 中学1年生にとっては初めての範囲表です。まあ塾生には全員三者面談でテストの話をしているため、ある程度の心構えはできているでしょうか。中1は初めてだから何とも思わないでしょうが、去年までとの大きな相違点があります。それは中間テストが二日制になっていることです。年間予定表でなんとなく知ってはいましたが、範囲表で正式に確定しました。

 2年生と3年生はいつものように、前年度末の3学期の内容が含まれています。1年生はさすがに範囲は狭めです。ただそれとなく話には聞いていましたが、今年は英語の学校での授業方法が大幅に変わっています。詳細はのちほど触れるかと思います。授業方法を変えたためテスト作成が非常に困難になっているような気がします。中1はほとんど記述がないとのこと。英語力を上げるために授業方法を変えたはずですが、記述は少ないという矛盾です。

 テスト範囲が出たと言うことは塾の授業もそれに合わせていきます。そのために戸塚中限定にしているのです。そういえば隣の戸塚西中は中間テストがないようです。たしかに戸塚西中のHPを見ても5月にテストの記載はありません。戸塚中がテストを実施しているその頃、西中では水上の事前指導でその次の週には水上に行くようです(ちなみに今年は日帰り)

 まあうちの塾は戸塚中限定なので特に影響はありませんが、多くの塾にとって、在籍する生徒の行事の違いというのは悩ましいところです。ある中学ではテスト期間なのに、他の中学では1週間違いとか、今回のようにテストそのものがないとなると、個別指導塾なら対応できるでしょうが一斉指導の塾ではその対応に苦慮するところです。仮にテストの日にちが近いとしても、今度は範囲が全く違うこともあったりします。その点中学を限定していればそういう心配は一切不要です。うちの塾生にとっては当たり前の環境が普通の塾にとっては当たり前ではないのです。

 さて、今回の範囲を見てだいたいは想定内ですが、まだほとんど学校の授業が進んでいない教科もあるようです。去年は6月からの授業だったので最初からハイペースで進んでいた授業も今年はずいぶんとゆっくりしています。中2と中3の社会はまたいつものを作ります。すでに塾生の皆さんには伝えているように、提出物関連は早めに終わらせるようにしてください。遅くともテスト1週間前には終わらせるようにしましょう。

22期生(新中学1年生)

 今日は火曜日で新中学1年生の授業がありました。この学年は先月まで小学生クラスとして毎週火曜日の夕方に授業を行っていましたが、先週からは週2回に増えて、時間も19:20からになりました。もう3回目ということでこの時間帯にも慣れてきたようです。

 今年は中学準備講座を行っていないため、新中1はみんな小学生からの継続組です。ということで全員三者面談を実施しており、授業も何度も受けているでしょうから改めて私からいろいろと言う必要もなく、ドンドン授業を進めることができます。

 学校では自己紹介等が続いており授業はまだのようです。が、いつまた休校になったり休業要請が出るか分からないので進めるうちに進んでおきます。

 英語はUNIT1でbe動詞(am)とその否定文、一般動詞とその否定文、canとその否定文がいっきに出てきます。 昨年まで使用していた教科書では一般動詞はUNIT3で、canにいたってはUNIT10あたりで習っていた内容です。それがいきなり最初から登場とは、なかなか思い切った変更です。とはいえ、実際の中1は昨年までの内容など知らないわけで、教科書が難しくなった難しくなったと騒ぐのは、私のような塾の人間か学校の先生だけでしょう。

 今まで何度も教科書は改訂され、それに合わせて授業を行ってきたわけですから、今回もしっかり予習して授業を行いたいと思います。

 この学年は6年生の時の英語はかなり不安要素満載だった学年ですが、私から何度も何度も何度も何度も口酸っぱく言われ、だいぶまともな感じになってきました。数学もすでに中1の内容を学習中です。今日からは計算に入りました。時間があるうちにじっくりと教える方針です。また次回からは社会を始めると塾生には伝えています。

 予定通りならばあと1ヶ月少々で早速中間テストが実施されます。小学生の時には順位など意識したことはなかったでしょうが、これからはテストのたびに結果が数字となって現れます。その結果を次回以降の糧にしてほしいと思います。