選抜基準が発表されました

 昨日、埼玉県の教育委員会から来年度の公立高校入試の選抜基準が発表されました。昨年はコロナ禍もあって発表が遅れましたが、今年は例年通りの時期に発表されました。塾でも早速印刷しました。PDFで印刷する量もだいぶ改善されたようで紙も少なく済みました。高校別の選抜基準は こちら になります。

 現在実施している三者面談でも今日からこの最新の情報を使い始めました。近隣の高校ではそれほど大きな変化はありません。むしろ、県立川口・越ヶ谷・浦和北・草加南・大宮東と言った高校で定員が増えていることの方が影響は大きいでしょうか。このうち県立川口と越ヶ谷と浦和北は今年の受験でも塾生が受験しているので来年も要注意です。

 また相変わらず内申が重要なことは変わりません。塾としては内申が重視されるならそれに合わせた指導をしていきます。期末の結果もそろそろ出たところで1学期の通知表もいずれ確定するでしょう。1,2年と違い、3年生の内申は1学期と2学期で決まります。過去の塾生の傾向から、1学期で4の場合
 2学期も4なら内申は4 
 2学期が3でも内申は4
 2学期が5なら内申は5
になることが多いようです。つまり、1.2学期で同じ評定なら内申も同じですが、違う場合は高い方になる傾向が高いようです。(全員にあてはまるわけではありません)

 ということで期末も終わったことだし、塾としては徐々に夏期講習の準備をしていきます。日程はすでに決まっています。小テストを何度も実施する予定でその課題を現在作成中です。

期末の結果

 期末テストの結果(得点)がほぼ判明しました。細かい学年の平均点や順位はまだですが、近いうちに分かると思います。ということで頑張った塾生を紹介します。

【国語】
96点 (中1・女子)
95点 (中2・女子)
94点 (中2・女子)
89点 (中2・女子)
89点 (中1・女子)
87点 (中2・女子)
83点 (中2・女子)

【数学】
94点 (中1・女子)
93点 (中1・女子)
92点 (中2・女子)
90点 (中2・女子)
90点 (中2・男子)
84点 (中2・女子)
84点 (中1・男子)

【英語】
100点 (中1・女子)
100点 (中1・女子)
 97点 (中1・女子)
 97点 (中1・男子)
 97点 (中1・男子)
 95点 (中1・男子)
 94点 (中1・女子)

【社会】
100点 (中1・女子)
 99点 (中1・女子)
 98点 (中1・男子)
 96点 (中2・女子)
 96点 (中1・女子)
 92点 (中1・男子)
 92点 (中1・女子)

【理科】
98点 (中2・男子)
96点 (中2・女子)
95点 (中3・男子)
95点 (中3・女子)
95点 (中2・女子)
94点 (中3・男子)
94点 (中3・男子)
94点 (中3・女子)

 毎度の注釈で恐縮ですが、当塾は戸塚中限定で各学年10数名の塾生です。大手の塾と比べると塾生数はかなり少ないですが、それでも結構頑張っている方だと思います。

 学年ごと・教科ごとでいうと、平均が最も高かったのは中1英語で塾生の平均は90点オーバー、他に中1の社会、中2の社会と理科、それに中3の理科が塾生の平均点は80点を超えていました。理科と社会を得点源にしているという当塾の伝統は順調に継続中です。

 また5科の最高点は478点で、以下470点、465点、452点と続きます。全塾生の約4割の生徒が5科で400点以上となっていました。

粛々と

 戸塚中はテスト前ということで今週はずっとテスト勉強。来週の木曜まで続きます。今日は昼過ぎから中1⇒中2⇒中3と入れ代わり立ち代わりの全塾生対象でした。塾ではすでにテスト範囲は終わっているため粛々と勉強をすすめます。中1も2回目とあってテスト勉強にもだいぶ慣れてきたようです。

 今回は学総と重なっているため何度か学校で授業を受けていない生徒もいます。まだテスト範囲が終わっていない教科もあるようです。やはり学総とテストがあまりにも近すぎる今回は日程の組み方に若干問題があったような気がします。学総といっても参加するのは市内の中学生でテストがあるのは分かっているのだから、日程を決める人はもう少し配慮してほしいものです。本当にその日しかダメならしかたありませんが。はたしてそうなのでしょうか。

 ということでテスト前でいろいろ問題を作成したり、また今後の予定(夏期講習)などを考えていてまたしてもこちらの更新が滞っていました。ちなみに前回書いた首痛は脅威の回復力で1日で治りました。ドラッグストアで買ったロキソニンテープは無駄になってしまいました。

 夏期講習については塾生にはすでに案内を渡しております。簡単に触れておくと中3は1日4時間で25日間。5教科の復習で費用は内部生と外部生で違いますが、7月17日(土)までにお申し込みの方は内部生と同じになります。いずれ掲載しますが費用は大手塾の半分くらいだとお考え下さい。もちろんすべての授業を塾長が行います。詳細は後日掲載します。外部生も若干名ですが受付可能です。おそらくこの学年で外部生を受け付けるのは夏期講習が最後になると思います。

 中1・中2については特に夏期講習という体はとりませんが、7月は外部生募集期間とします。いずれの学年も残席はあとわずかとなっています。また今回もとくに講習等の告知のチラシは作成しません。入塾をご希望の場合は直接お問い合わせをいただくか、塾生または保護者の方経由でのお問い合わせをお願いします。

高校受験案内

 今日は中3の授業の時に高校受験案内を渡しました。家庭でも購入されると同じようなものが2冊になるので、前もって塾から渡すことは話していました。受験案内を手に入れるようにといくら話してもなかなか実行しない生徒もいるでしょうから、当塾では創立以来毎年受験生全員に塾からプレゼントしています。

埼玉県の全公立高校・私立高校および都内の私立高校が収録されています。塾生が受ける可能性のある高校はほぼすべて載っているでしょう。

 この本は全部で数百ページあるので本の見方を説明しました。特に偏差値についてはきちんと説明しておかないと誤解することになります。偏差値は絶対数値だと思っている人もいますが、とんでもない。偏差値は相対数値です。資料によってもその数字は違います。特にネットに載っている偏差値は信用できないものがかなりあります。一つ例を挙げると今年から選択問題実施校になった川口市立高校ですが、某有名家庭教師サイトを見るとなんと偏差値50になっています。ちなみに近隣の高校では川口北66、越ヶ谷65、浦和南62、県立川口55 と書いてあるのになぜか川口市立の普通科は50です。受験に詳しい人ならこの数字がおかしいことはすぐに分かるでしょう。他の高校の数値が若干高めなのも気になります。

 埼玉県の受験生にとって信頼できる数字は北辰テストです。その是非はさておきこれは何年も変わらない事実です。よって今日渡した受験案内も北辰で言うとどれくらいなのかというのを説明しました。北辰の基準とこの本の基準では少し違うからです。

 休み時間にも熱心に見ている生徒もいました。学校の方はまだ学総がありなかなか受験モードとはいかないでしょうが、塾では少しずつ頭を受験の方に切り替えられるように私も話していきたいと思います。7月には三者面談、夏休みは夏期講習(100時間)それが終われば入試までもう半年になります。

中2先に進む

中間テストの結果が全員そろったので教科別のベスト10を掲載しておきます。

国語
96点 (中1・女子)
92点 (中3・女子)
92点 (中1・女子)
91点 (中2・女子)
91点 (中1・女子)
89点 (中3・男子)
89点 (中3・男子)
89点 (中2・女子)
87点 (中2・女子)
86点 (中2・女子)

数学
100点 (中1・女子)
100点 (中1・女子)
100点 (中1・男子)
 98点 (中1・女子)
 98点 (中1・男子)
 97点 (中2・女子)
 96点 (中1・男子)
 96点 (中1・男子)
 92点 (中1・女子)
 91点 (中2・女子)
 91点 (中2・女子)

英語
99点 (中1・男子)
98点 (中1・男子)
98点 (中1・男子)
97点 (中2・女子)
96点 (中1・女子)
96点 (中1・女子)
96点 (中1・女子)
96点 (中1・男子)
93点 (中2・女子)
92点 (中1・男子)
92点 (中1・女子)
92点 (中1・女子)

社会
100点 (中3・男子)
100点 (中2・女子)
 99点 (中1・男子)
 98点 (中2・女子)
 98点 (中1・女子)
 98点 (中1・女子)
 97点 (中1・男子)
 96点 (中2・男子)
 96点 (中1・女子)
 96点 (中1・男子)

理科
100点 (中1・女子)
 98点 (中1・女子)
 94点 (中2・女子)
 92点 (中2・女子)
 92点 (中1・女子)
 91点 (中3・女子)
 91点 (中3・女子)
 86点 (中3・男子)
 84点 (中2・女子)
 84点 (中2・女子)
 84点 (中1・男子)

 さて、今日は中2の授業の日でした。中間テストも終わり学校の授業も順調に進んでいるようです。ということで塾の方でも期末に向けて進んでいきます。今年は教科書も変わったので例年以上に気を遣って授業を進めています。

 今日は英語・英語・数学の授業を行いました。英語は学校ではラウンドシステムということでリスニングの嵐、なんとなく話の内容は覚えているけど文法とか単語は全く知らないようです。教科書の順番では今はUNIT2です。 UNIT2(1)では動名詞を学習することになっていますが、単語は難しいし文法の説明はほとんどないし、そのくせにわずか1ページで動名詞の4つの用法を学習しなければなりません。進めば進むほど使いづらい教科書です。川口市の教育委員会には次回の改訂の際には、是非とも他の教科書を採用してほしいと切に願います。UNIT2の先の方を見ても文法というよりも会話文の連続です。これでは英会話用のテキストです。英会話が悪いとは言いませんが、入試に対応できるかといったら甚だ疑問です。

 おそらく学校でもそれほど詳しい説明はできないでしょうから、塾でしっかりと教えることにします。動名詞の説明を2時間がかりで終えました。前にも書きましたが1年くらい経ってから今のシステムの不備にいろいろな人が気づくと思います。私は早めに気づきました(笑)

 3時間目は数学です。今日から連立方程式。期末テストのメインとなる部分です。おそらく50点以上は連立方程式関連の問題です。初日に話をしましたが期末テストでは時間切れになる生徒が多数います。それは計算が終わらないからです。ということで速く正確に解けるようにという話をしました。目標は1問1分以内です。

 1問1分というのは平均でです。最初の方の簡単な問題は10秒もあれば終わります。分数とか(   )とか複雑な式には時間がかかるから平均で1問1分ということです。それなら時間切れになることはないでしょう。

 連立方程式の解き方は10パターンくらいあります。今日はその最初の最初、いちばん基本となる解き方を教えました。連立方程式はとにかく練習あるのみです。解いて解いて解きまくればできるようになります。そのために塾では解き方を教えていきます。

 次回は、英語と数学と社会の予定です。

中間テスト返却状況その4

 今日は金曜日で夕方は5年生の授業。夜は中1の授業でした。5年生は小数のかけ算は終了し今日から小数の割り算です。とはいえ今まで一ヶ月以上見ていて今年の5年生は(も)算数の計算に結構苦戦しているようなので、まずは4年生の復習です。塾に4年生のテキストはありませんが、どんなことを学んでいるかは想像できます。ということで5年の内容を学習するのに必要な復習をまず1時間かけて行いました。案の定忘れている生徒もいましたが、なんとか思い出すことができたようです。

 2時間目はいよいよ5年生の内容です。小数の割り算といっても、小数÷整数は4年生で習います。5年生は整数÷小数と小数÷小数です。ちなみに分数の割り算は6年生です。時間数の関係で、普通塾と言ったらとにかく理屈は抜きにして解き方を教えていくものです。が、今のところ時間にやや余裕があるので、新しい解き方の理屈(なぜその解き方になるのか)も細かく説明しました。次回もおそらくその次も小数の割り算は続くと思います。また今日話をしましたが、この学年もいずれ小テストを開始したいと思います。それが算数になるのか漢字になるのか、はたまた英語(単語)になるのかはこれから考えたいと思います。

 夜は中1の授業。まずは前回に続いて中間の結果を書いてもらいました。これで全員分そろいました。まだ学年平均は分かりませんが得点だけ見るとかなり頑張っているようです。

以下は当塾1年生(全員戸塚中)の平均点と最高点です。

国語 77.5点  最高  96点
数学 89.5点  最高  100点
英語 91.7点  最高  99点
社会 91.5点  最高  99点
理科 76.7点  最高  100点

 さらに満点が増えました。これで3学年すべてそろいましたが満点が6件(数学3、社会2,理科1)90点以上が60件、80点以上が114件とものすごい数になりました。何度もいいますがうちの塾生は1学年10人ちょいの超小規模零細個人塾です。塾の規模と塾生の成績は何も関係ないと言うことがお分かりいただけるでしょう。

 今回塾生の6割以上が5教科で400点以上となりました。ベスト10は

483点 (中1・女子)
480点 (中1・女子)
479点 (中2・女子)
466点 (中1・女子)
459点 (中1・男子)
458点 (中2・女子)
450点 (中1・男子)
443点 (中1・男子)
439点 (中1・男子)
431点 (中1・女子)

 中3が一人もいないのは今後の課題ですね。それよりも今回は中1・中2の頑張りをたたえることにしましょう! (ちなみに現在塾生数は中3が一番少なく、中1が一番多いです)

 この表、パソコンで見るとちょっとバランスが悪いかもしれませんが現在はスマホで見る人が多いようなので、スマホで見たときに収まるように設定しています。スマホで見てもバランスが悪い場合は、申し訳ございませんm(_ _)m

中間テスト返却状況その3

 今日は木曜日で中学3年生の授業日。今週はテスト返却期間ということで他の学年同様にまずはテストの結果を書いてもらいます。さすがに返却が始まって四日目ということで全員戻ってきているようでした。

 1年生・2年生と違い3年生は塾生の平均点もずいぶんと低くなりました。もちろん学校の平均点も同じように低いでしょうから、特に心配するようなことではありません。まあ一つ気になる点があるとすれば数学の問題でやや突っ込みどころのある問題が出題されたことです。北辰や入試なら確実に不適切問題として全員正解扱いになるでしょうが定期テストの場合はむしろそういうことはまれで、出題ミスはなかったことになるのが通常です。

 なぜ毎回毎回おかしな問題が出題されるのかというと、事前チェックが甘いからです。学校には同じ教科担当の先生が複数いるはずですから、いくらでも事前チェックは可能でしょうが残念ながらあまり行われていないようです。まあ私も定期テストでは少々の出題ミスは想定内ですので、あまりごちゃごちゃと言わないようことにしています。

 ということで塾生の結果です。まだ学校の平均点は分かりませんが、得点だけで判断すると社会が一番高くなりました。もはや当塾の恒例となっています。

以下は当塾3年生(全員戸塚中)の平均点と最高点です。

国語 78.9点  最高  92点
数学 64.9点  最高  78点
英語 69.5点  最高  89点
社会 87.5点  最高  100点
理科 79.0点  最高  91点

塾生の5教科の平均点は379.8点でした。学校の平均点は不明ですが学校の平均点を50点くらいは上回っていると思います。社会に関しては今回日清戦争から世界恐慌の手前までで問題集に載っていないような結構難しい用語もあったのですが、満点はお見事ですね。塾生(中3)の半数以上が90点以上でした。当塾の3年生は完全に社会の勉強法をマスターしているようです。それは2年生にもいえることだし、昨年までの塾生にも言えることです。

 まあ社会の勉強法といっても社会は他の教科と比べて暗記が占める割合が大きく、いかに効率よく暗記をするかです。そのあたりのコツをつかんでいるようです。もちろん私がそのように仕向けているのは言うまでもありません。

 今日の時点で社会は塾生全員の得点が判明しましたが実に90点以上が22名です。何度か書いていますがうちの塾は全員戸塚中で、塾生の数は1学年たかだか10数名です。今回は約6割の塾生が社会で90点以上ということになりました。90点以上の人数で言うと社会がダントツです。明日1年生に残りの教科を記入してもらいすべて判明します。

自由落下運動

さて問題です。

東京スカイツリーの最上部から10円硬貨を落下させると(もちろん現実にはできませんが)、地表まで何秒で到着するでしょう? またその時の速さは時速何kmでしょう?(ただし空気抵抗は無視します)

 中3の理科の範囲の最後あたりに自由落下がありました。理科はテスト前日で学校の授業はギリギリ終わるくらいのスピードだそうです。ということで上の問題はテストとは関係ありませんが、空いている時間に余興で出した問題です。最後にある空気抵抗は無視しますというのが理科の問題でのお約束です。中学の理科では基本的に空気抵抗や摩擦など計算の妨げになるものはすべて無視します。ただ動滑車の質量は考慮することもあります。

 ここでは高校物理の最初に習うであろう力学の基本公式を使います。詳細は省きますが、時間は約11秒、速さは時速約400kmになります。ものすごい速さですね。ただ実際にはこれほど速くはありません。それは空気抵抗が生じるからです。もし空気抵抗がなかったら、もっと高いところから降ってくる雨や雪はすさまじい速さで地球に降り注ぐことになります。

 逆に地上から上空に投げ上げる場合も同じ公式で計算できます。先ほどの時速400kmで真上に投げ上げたらスカイツリーのてっぺんまで物体は到達し、そのあと自由落下して時速400kmで地上に戻ってきます。(何度もいいますが空気抵抗は考えません)

 ちなみに大谷選手が時速100マイル(161km)でボールを投げ上げたら地上102mの地点まで上昇し、そこから落ちてきます。重力の壁とはかくも大きなものです。ロケットで宇宙に飛び立つためにはこの重力に打ち勝つだけの加速度が必要になります。

期待20 不安80

 川口市では今年度から全中学校の英語の授業でラウンドシステムというものが採用されています。私も名前だけは以前から知っていましたが、英語の新しい学習法らしいです。

 詳細はどこかに載っていると思いますが、数年前に横浜の中高一貫校の先生が始めてそれが効果があったということで徐々に全国に普及しているらしいのです。らしいらしいと書いているのは細かい成果が調べても出てこないのです。宣伝のためでしょうか、いい情報は出てきます。が、はたしてそれを鵜呑みにしてよいのか。ちなみにこのラウンドシステムというのは現在、おもに光村図書の教科書で採用されているようです。ご丁寧にラウンドシステム用の副教材まで発行されており、それがなかなかのお値段です。もちろん税金投入です。

 20年近く前に百マス計算というのが全国に広がったことがあります。あれは紙さえあれば他に何も必要ありません。が、このラウンドシステムというのはいろいろと備品が必要なようです。で、川口市の教育委員会はどこまで深く調査をしたのか分かりませんが、今年度からこれを採用し教科書会社も変更しました。なぜ今まで長年使っていた東書を変更したのか不思議に思っていた人もいると思いますが、理由はこれに違いありません。

 説明だけ読むと、画期的で夢が広がる勉強法です。私も新しい勉強法にチャレンジするのはいいと思います。が、市内の全中学校一斉に取り組むことには違和感があるし、もしうまくいかなかった場合はどうするのでしょうか。はっきりいって光村の教科書は文法を体系的に教えるには非常に不都合なことだらけです。このラウンドシステムありきで作られた教科書です。教科書は最低4年間は同じものを使います。2024年までに成果が見られればいいのですが。誤解を恐れずに言えば、今年の川口市の中学生は実験台ということになります。現に塾生に聞いても学校ではほとんど文法は習わないし、書くことも少ないようです。 中1の今回の中間テストでは名前とアルファベットが書ければいいそうです。あとは選択問題なのでしょうか?

 おそらく学校の先生方もこれまでの指導法をガラッと変えるように指示をされて混乱されているのではないかと思います。ちなみに川口市以外で英語で光村を採用している中学は、埼玉県内では以前からラウンドシステムに取り組んでいる熊谷市をはじめ本庄市・行田市・加須市など8市3町です。埼玉県は市だけで40あるのでこれは少数派です。ちなみに熊谷でも称賛する声がある一方で、すでに不安の声も見られます。

 まだ始まったばかりで暖かく見守りたいところですが、今思いつく不安点をあげるとすれば

・そもそもの始まりの中高一貫校の生徒と同じ成果が見込めるのか。
・文法を教えないで大丈夫なのか。
・定期テストはどうやって作成するのか。

 1つ目については最初に実践された中学は横浜の中高一貫校。つまり中学受験をしている生徒です。ちょっと調べたら高等部は毎年東大をはじめ国公立に数十人合格しています。つまり、そこそこの学力があったから理解できたのではないかということ。

 2つ目についてはたしかに何度も繰り返し学習することで、英文に慣れるとは思います。ただ、それは教科書の文章を暗記するだけにとどまらないのかということです。模試や入試は記述が中心です。文法が分かっていなくてはたして解けるのでしょうか。先の横浜の中学は高校入試の心配がありませんが、川口市の中学生は新設校の生徒以外は全員高校入試があります。

 3つ目については、時期的に思いついたものですがたとえばラウンド1だけだと定期テストは作成できません。おそらく出版社から定期テスト用のマニュアルも用意されているでしょうが、入試などとは似てもにつかないテストになると思います。

とまあ、いろいろ書きましたがこれがすべて杞憂に終わればいいと思っています。もし今後塾生の英語力に不安要素が見られたら、こちらできっちりと教えたいと思います。しばらくは様子見になりそうです。

20期生(新中学3年生)

 今日は木曜日で新中学3年生の授業がありました。この学年は当塾の記念すべき20期生にあたります。うちの塾のカウント方式では初年度の中学3年生を1期生としているため、今年の中学3年生が20期生ということはすなわち今年が創立20年目ということになります。

 塾を始めた頃は当然20年目のことなど考える余地もありませんでした。そのころは前年にできた埼玉高速鉄道やワールドカップの日韓共催などもあって、この地域も徐々に人口が増えている頃でした。それに比例して塾の数も毎年のように増えていきました。今ほどではありませんでしたが、それでも地域には30くらいの塾があったと思います。

 学習塾は新規開業がしやすいということもあって毎年のように増えていきましたが、20年前にあった塾で今もあるのは数えるほどしかありません。またうちの塾の後に開業された塾でも残念ながら閉鎖になったところも数多く見られます。

 そう考えると、教える講師が私一人しかいなくて教室も1つしかなくて、対象中学校も1つだけとかどう考えても長続きしそうにないうちの塾が20年も続いているのは東川口の七不思議と言えるかもしれません。

 まあ何も考えていないように見せかけていろいろと考えてはいるのですが、いくら考えても生徒が来なければ塾は存続できません。うちの塾が続いている一番の要因は保護者の方と生徒の皆さんに恵まれたこと、これに尽きます。派手な宣伝をしている大手ではなく、うちの塾に通わせてくださっている保護者の皆様には本当に感謝しています。20年もやっていると兄弟姉妹で通う率も高くなります。二人目は数え切れないほど、三人目もというご家庭も10組以上で、なかには四人目というところもあります。また兄弟姉妹だけではなく、お友達や保護者の方のご紹介という塾生もこれまで数え切れないほどです。

 うちの塾は特に紹介割引制度等はありませんが、それでも毎年多くの方が塾生や保護者の方のご紹介で新たな塾生となって勉強しています。おかげで広告も不要となり助かっています。

 さてその20期生。昨年の中3と比べたら若干人数は少なめです。それでもみんな元気に勉強しています。人数的に余裕があるためもうしばらくは新規の受付を継続しますが、ないならないで構いません。特に積極的に募集をすることはないと思います。他塾で見られるような1ヶ月とか2ヶ月無料というのも行う予定はありません。よって興味関心を持たれた時に、即お問い合わせをいただければ幸いです。

 授業の方は英語・数学とも中3の内容に入っています。英語は難しくなったと噂の新教科書です。教科書そのものはまだありませんが、塾生にはすでに準拠のワークを先月渡しています。それに入手困難な教科書ガイドも手に入れているため内容は分かっています。今年は例年以上に英語にかける時間が多くなりそうです。そのためには他の教科も余裕を持って進めなければなりません。数学は乗法公式まで終わったところです。来週からは因数分解に入れると思います。

 始業式も終わり、年間予定表も見せてもらいました。今年の修学旅行は10月の予定です。昨年の中学3年生は修学旅行に行けなくてとてもかわいそうでしたが、今年は収束して楽しい旅行にしてほしいと思います。またテストの日程も現時点での予定では、昨年度までとの大きな違いがありました。それは中間テストが1学期・2学期とも二日制になっていることです。従来の戸塚中の中間テストは1日で一気に5教科という、入試や北辰と同じパターンでしたがこれを二日制になっていました。具体的なことはまだ分かりませんが、塾生の皆さんには分かり次第連絡してほしいところです。

 昨年の今頃は塾を一ヶ月まるまる休みにしていました。週に一度課題を渡して塾に持ってきてもらうという形式にしていましたが、やはり対面できちんと授業をやった方が勉強になることはその後の授業ではっきり分かったと思います。ただ、今後の状況次第では昨年も実施した映像授業も考えなければならないのでzoomの扱い方を再度練習する必要がありそうです。もちろんその必要がないに越したことはありません。