何事もなかったかのように

 間が開くと、再開のタイミングと内容に若干悩んでしまうところですが、ここは何事もなかったかのように書いていきたいと思います。

 まず個人的には今日インフルエンザのワクチンを接種してきました。仕事の性質上私がインフルエンザにかかったら業務が成り行かなくなるので予防接種は毎年うっています。今年は初めてネットで予約してスムーズに終了しました。

 中間テストは先週終了し木曜日(今日)あたりで塾生の得点もほぼ出そろいました。あとは得点の修正などがあるかもしれませんが、まずはお疲れ様でした。1ヶ月後にはまた期末があります。気を緩めるのはほどほどにしたいところです。

 昨年は残念ながら中3の修学旅行は中止になりました。今年も当初の予定では6月でしたが10月に延期になり、さらに11月に再延期。先生方の尽力のおかげでいまのところ今年は無事修学旅行に行けそうな気配です。

 さて中間テストの結果です。まだ学年平均は分かりませんが、塾生の平均を見たところ一番良いのは中学2年生の社会で塾生の平均は90点に迫る勢いです。他には中学2年生の理科、中学3年生の社会と理科、中学1年生の英語が塾生の平均点が80点を超えていました。もう当たり前になってしまいましたが、うちの塾生はあいかわらず社会と理科に強いようです。

 80点以上の答案は91枚で前回よりも11枚多くなりました。400点以上は中1が6名、中2も6名、中3が4名で計16名。これも前回より多くなりました。ちなみに塾生の数は中1>中2>中3でいずれの学年も10名ちょっとです。

国語
 95点 (中1・女子)
 95点 (中1・女子)
 89点 (中3・女子)
 88点 (中3・女子)
 88点 (中3・女子)
 88点 (中1・女子)

数学
 95点 (中2・女子)
 90点 (中1・女子)
 88点 (中1・女子)
 87点 (中2・男子)
 86点 (中2・女子)

英語
100点 (中1・女子)
 98点 (中2・女子)
 92点 (中1・女子)
 90点 (中1・男子)
 89点 (中1・男子)
 89点 (中1・男子)

社会
100点 (中2・女子)
 99点 (中2・男子)
 99点 (中1・女子)
 98点 (中2・女子)
 96点 (中3・男子)
 96点 (中3・男子)
 96点 (中2・女子)

理科
 98点 (中2・女子)
 97点 (中1・女子)
 96点 (中3・男子)
 96点 (中3・女子)
 96点 (中3・女子)

5教科
471点 (中1・女子)
470点 (中2・女子)
453点 (中1・女子)
451点 (中1・女子)
439点 (中2・女子)

国語もやります

 当塾の中学生の通常授業は英語・数学・理科・社会の4教科です。それは費用のご案内にも記載してあります。塾を始めたころは英数国理の4教科でした。社会はほとんど暗記だから自分でできるだろうと思って授業に入れていなかったのです。

 が、この考えがまったく見当違いであることはほどなくして分かりました。暗記科目とはいえどこを暗記していいのか分からないようなのです。さすがにあの分厚い教科書を全部暗記できるような人はいないでしょう。ということで、社会(地理・歴史・公民)という科目のなかでも大事な部分を教えるために国語に代えて授業に組み込んだ次第です。

 国語はどちらかというと普段の学校の授業で言われたこと、渡されたプリントから定期テストは出題されることが多く塾でいろいろと教える必要もなさそうです。ただし定期テストではそれで対応できても北辰や入試はそうもいかないので、中3の夏期講習や冬期講習、さらに入試前にはしっかりと国語も時間をとっています。それで実際の入試でも得点できています。

 社会を始めてからの塾生の成績アップはここでも何度も触れている通りです。普通の塾では中1から社会を学習することは困難ですが、うちの塾生はそのあたりいい環境がそろっていると思います。

 普段は扱わない国語も、テスト前には触れることがあります。他の教科との兼ね合いもありますが、ここ数日3学年とも国語の学習も行っています。中1は文法の説明と古文。中2も文法の説明とこちらは漢文。中3は古文を中心に他の教科書の文章も。こういう時のために塾生には全員国語用のテキストも渡しています。

 こういう時間割の変更は通常の塾ではまずありえないことですが、教えるのは全教科私ですので特に問題はありません。臨機応変に対応していきます。本当なら1週間全部数学の数学専門塾にしたいところですが、さすがに需要がないでしょうからバランスよくどの教科も教えることにしています。高校入試が5教科のトータルで決まること、それに中学の内申も加わることを考えると私の理想よりも現実的にそうなります。

 時期的に今は文法と古文が中心のようです。ある程度知識が必要な分野なのでそのあたりを中心に教えていきます。漢文では超基本の返り点も、クラスによっては習ったり習わなかったり(担当の先生によって違うそうです)。これでは困るので塾生には全員きちんと教えます。

 ちなみに私は中学の時は国語はセンスとか舐めたことを言って全く勉強していませんでした。成績もそれなりにしかとれなかったのですが、高校ではちゃんとした先生に教わったので説明文の読み方、文法、古典しっかりと論理的に理解するように教えられました。理系でしたがセンター試験にも国立の二次にも国語はあったので疎かにはできなかったのです。おかげで今こうして国語を教えることも可能になっています。高校の国語の先生(S先生・O先生)には感謝です。

誤字に注意!

 小テストはすべて私が採点しています。今回は20回なので全部で1000問。今年の中3は11名ということで欠席を考慮しても約10000問の採点をしました。漢字は読み書きなので誤字には気をつけていると思いますが、理科や社会でも意外と誤字があります。

 ある生徒の答案です。他は全問正解しているのに大隅重信と書いてしまったため残念!誤字を連発している人はあまり気にならないかも知れませんが、このように1問だけミスして満点を逃した場合は結構頭に残っているものです。現にこの小テストを採点している人(私のことです)も中2の社会のテストで福沢輸吉と書いてしまい満点を逃したことがあります。確か、当時は授業で習っていなかった本州四国連絡橋という言葉も学年で私が一人だけ正解していたにも関わらず凡ミスでの満点ならず! こんなことを覚えているくらい、誤字で満点を逃すのは記憶に残ります。

 おそらく上の画像の生徒も今後大隈重信の漢字を間違えることはないでしょう。小テストはあくまでも小テストです。こうやって間違えたところを次回以降直していけばいいのです。その点では、漢字のミスを恐れてひらがなで答えるよりは、漢字で書いて間違えた方が今後のためにはなると思います。

 そういえば今年から教科書が改訂されて、昨年まではかな(カナ)表記だった用語が漢字に変わったものが特に理科に多く見られます。川口市で使っている大日本図書の場合。

(昨年まで)   (今年から)
セキツイ動物 ⇒ 脊椎動物
セキズイ   ⇒ 脊髄
末しょう神経 ⇒ 末梢神経

他にもいろいろとあると思いますが、思いついたものを書いてみました。

 あと中3の遺伝では、優性・劣性という表記も消えました。理科や社会では教科書が変わるたびにこういうマイナーチェンジがあります。昔の問題集を使って勉強する人は注意が必要です。また塾で使用する教材も過去のを再利用することがありますが、その都度チェックする必要があります。社会の場合地理の資料問題なども資料の年度によって情報が変わることもあります。長らく世界の人口5位はブラジルでしたがつい数年前にパキスタンに変わりました。農作物のランキングもコロコロ変わるので重要なところ以外は細かく覚えなくていいと話しています。

夏期小テスト②③④

 前回は漢字の小テストに触れましたが、今回は英語・理科・社会です。

 英語は毎回単語のリストを渡して50問ずつ5回、計250問を出題しました。1年生にも似たようなテストを行いましたが、もちろん3年生の方が単語の難易度は高めです。ということで毎回100点満点で全5回の結果です。正解率95%以上はイニシャル掲載です。

Wさん 500点
Kさん 498点
Nさん 496点
Sさん 494点
Tさん 494点

ここまで正解率95%以上です。お見事!

*** 474点
Tくん 392点(4回)
*** 378点(4回)
*** 372点(4回)
*** 368点(4回)
*** 354点(4回)

欠席や遅刻などで受けていない場合は(   )内に受けた回数を記載してあります。

ということでWさんは250問パーフェクト正解はお見事!

 続きまして理科です。理科は物化生地の重要用語を中心に200問出題しました。

Kさん 400点
Sさん 399点
Wさん 398点
*** 378点
*** 362点
*** 360点
*** 358点
*** 328点

以下欠席ありで

Tさん 300点(3回)
Nさん 296点(3回)
*** 270点

理科はKさんとTさん(欠席1回)が見事パーフェクトですね。塾生全員のすべての答案の正解率の平均でも94%と大変よく頑張っていると思います。

最後は社会です。昨年までは理科と同じで日程の都合で4回分用意していましたが、今年は2回追加しました。追加したのは明治以降です。したがって地理2回、歴史4回の計6回で300問となりました。600点満点になります。

Tさん 600点
Nさん 596点
Wさん 596点
Kさん 588点
Tさん 579点

*** 565点
*** 557点
*** 538点
*** 483点

Sさん 496点(5回)
*** 442点(5回)

ということでTさんはまたしても全問正解。300問中300問正解はお見事です。ただ、他の皆さんもしっかり覚えてきているようで塾生全員の正解率は理科と同じで94%でした。 これなら北辰の結果が極めて良かったのも納得ですね。

この小テストの成果でしょう、うちの塾ではここ数年ずっと北辰では社会の偏差値が一番高く出ています。高校入試後の得点開示でもその傾向は変わりません。私としては数学で・・・と思うのですが、まあ入試は5教科の総合で決まるので確実に取れる教科が1つ確定しているのはいいことです。

夏期小テスト①

 前回の投稿で中3の夏期講習では小テストを実施したと書きました。毎年小テストは実施していますが、今年はその数が一番多くなりました。1日に2度となると塾生の負担も大きくなるので、日にちを分けての実施です。基本的に前もって暗記事項を渡しておきそれを覚えてくるという形式です。授業もあるので限られた時間内で効率を上げるにはこれが一番です。したがって暗記事項が少ない数学は小テストには含めません。

 内訳は国語(漢字)が5回、英語(単語)も5回、理科(語句)が4回、社会(語句)が6回の計20回で、それぞれ50問ずつ出題しているので全部で1000問になります。リストも問題もすべて私が作成します。通常の定期テスト前でも似たようなリストは作りますが、時間の関係でその確認テストまでは行いません。が、夏休みは時間があるし、覚える量も多いのでこうやって確認テストを行います。

 テストの結果が悪かったからといってもペナルティがあったり、合格するまで何度も追試などそういうことはありません。勉強は自分のためにするものです。以前は全く覚えてこないでテストを受けている生徒もいましたが、最近の中3はみんなちゃんと覚えてきているようで感心します。またその成果が今回の北辰にもつながったのではないかと思います。

 漢字は毎回「読み」25問 「書き」25問です。去年まで同じ問題を使っていましたが、塾生には簡単すぎるようだったので「読み」のみ難しく作り直しました。よく考えたら今年の中3も、中2のうちに漢検3級や準2級に合格している生徒が何人もいます。少しくらい難しくしても大丈夫でしょう。

 毎回100点満点で全5回の結果です。

Wさん 498点
Nさん 494点
Kさん 492点
Sさん 486点
Oくん 484点
Kくん 476点

ここまで正解率95%以上です。お見事!

*** 458点
*** 420点
*** 378点

欠席のため受けていない回があるものの

Tさん 400点(4回)
Tくん 292点(3回)

Tさんは部活(個人種目)で全国大会に出場していたため1回受けていませんが、受けたテストはすべて満点でした。部活も勉強も頑張るのは素晴らしいですね。

ちなみに小テストで出題した問題(読み)の一部を掲載してみます。全部読めますか?

円滑
崇高
寸暇
会釈
培う
知己
暫時
敷設
煩う
戒める
紛糾
建立
示唆
出帆
逐一
賄う
流布
便宜
遂行
委嘱

第4回北辰テスト返却

 今日第4回北辰テストの結果が送られてきました。2学期最初ということで塾生も全員受検しています。試験があったのは9月5日で翌日塾生たちに感想を聞いた際には、おおむねポジティブな答えが返ってきました。はたしてこれが本当なのかどうなのか、何となくのフィーリングでできたという生徒もいれば、1問1問問題用紙に書き込んで後で自己採点をして答えた生徒もいます。

 第4回にもなると受験者数もピークに近づきます。私立の個別相談にも使われるし、夏休みの勉強の成果が試される模試でもあります。結果を見てみると塾生たちのことばは本当だったようです。前回と比べてほぼ全員5科の偏差値が上昇していました。ほぼ、というのは一人だけ下がってしまった生徒がいましたが、その生徒でも前回比で ー0.1 でした。さすがに全員とはいきませんでしたが、塾全体としては夏期講習の成果が早速表れたとみていいでしょう。

 よく、塾で勉強した成果は2~3ヶ月後に現れるという人がいますが、塾で初めて勉強する人、または塾を代えた生徒にとっては環境に慣れるまでそのくらい時間がかかるかもしれません。うちの塾生は通塾期間も長いので慣れるもなにもありません。1学期までは学校の授業に合わせて週2回だった授業が、夏期講習でいっきに週5回に増えました。

 教科別にみると案の定社会が際立っていました。塾生全員の平均偏差値は軽く60を超えていました。うちの塾生はもともと1年生の時から社会を得点源にしていますが、それが中間・期末などの定期テストだけではなく、模試でもしっかり結果を残せているところが頼もしいです。

+9
+1
+2
+6
+11
+9
+6
+10
+4
+18
+17

 これは塾生全員の、中3になって最初に受けた北辰と今回とを比べた社会の偏差値の上昇数値です。一目瞭然全員上がっています。偏差値というのは相対数値で、全員上がるということは通常ありえません。誰かが上がったら誰かが下がるのが普通です。これだけ上がった原因は夏期講習以外に考えられません。

 うちの塾は入塾の際にテストをやるわけでもなく成績による選別を行うわけでもなく、単に近いからとか知り合いや兄弟姉妹が通っているからとか保護者の方からのご紹介というパターンが9割以上です。上の成績にしても、学力の高いクラスとか社会を選択しているとか、そういう注釈は一切つきません。単純にうちの塾生全員の平均であり、偏差値アップであります。

 今回の塾生平均では偏差値の高い順に、社会、理科、国語、数学、英語 となりました。塾内の平均では下位になってしまった数学と英語ですが、もちろん県全体の平均と比べたら余裕で上回っています。逆に社会が高すぎるということです。

 夏期講習で使っているテキストは教材会社さんのものだから、他の塾でも使っている可能性は高いです。だからテキストで差がついたわけではありません。私は夏期講習の社会の授業の際には地理も歴史も補足用のプリントを30枚以上PCで作成して渡しています。それに小テストも行いました。6回に分けて全300問です。この問題もすべて私が作成しています。これを塾生たちがきちんと覚えてくれたから北辰の結果に表れているのだと思います。ただリストだけ渡しても生徒に覚える気がなかったら宝の持ち腐れです。早い話が私が用意した教材と塾生のまじめさが相乗効果となったのでしょう。

 さて、あとは今回の結果を見て調子に乗らないかが心配です。受験まではまだ半年近くあります。今回よかったことは、もちろん自信にしてもらって構いませんが、これはもう終わったこと。間違えた問題をしっかりチェックして次回以降に備えてほしいと思います。

夏期講習前半終了

 今日で夏期講習(中学3年生)の前半が終了しました。今年も25日間の予定で今日が13日目、ちょうど折り返しです。今のところ順調に進んでいます。ここ数年の塾生同様、今年の塾生も大変素直で積極的に参加しています。一人部活で全国大会に出場する生徒がいますが、同じように熱心に学習しており大変頼もしく感じます。

 例年ですと1週間ほどお盆休みをとりますが、今年は開始時期を遅らせたためお盆休みはわずかで、来週月曜日から後半開始です。夏期講習と並行して実施している小テスト、こちらも毎年行っていますが今年の中3が今までで一番真面目に取り組んでいます。このあたり後ほど紹介したいと思います。

 まだまだ新型コロナの猛威は収まる気配を見せませんが、感染対策に気を配りながら勉強は勉強でしっかりと取り組んでいきたいと思います。

面談終了

 期末テストが終わってから開始した中学3年生の三者面談、本日を持ちましてすべての面談が終了しました。保護者の皆様にはお忙しい中お越しいただきありがとうございます。

 全員の志望校を確認しましたが、すでに決まっている生徒もいればまだまだ迷っている生徒もいます。まあ毎年のことなので構いません。大いに悩んでください。昨年と違うのは、昨年の今頃には数名いた私立の単願希望が今年は今のところ見られません。全員公立志望のようです。このあたりはこの後の動きで変わるかも知れません。

 中学3年生は来週から夏期講習がスタートします。すでに教材の一部は到着しています。100時間の授業を予定しています。先には進まずすべての時間を1年生からの復習にあてます。また数学以外の4教科では小テストも実施します。これは最低限知っておいた方がいい事柄の確認のために行います。

 暗記事項なので予めリストを渡します。そのリストは私がパソコンで作ります。20年以上の経験で重要な事柄というのはだいたい分かっています。あとは渡すだけではなかなか覚えないでしょうから、テストを行うわけです。うちの塾生はこのあたり真面目で、渡した課題などはきちんとこなしてくれます。

 ということで当塾にとっては20回目の夏期講習です。気合いを入れて頑張りましょう!

通知表(内申)

 今週で学校は1学期が終わり生徒たちは通知表をうけとったことでしょう。塾の授業のときにそれぞれ結果を記入してもらいました。今年から通知表の評価方法が変わったとか、それに伴ってかなり厳しい評価になるとか噂がありましたが果たして塾生の結果は・・・

 結論から言いますと、上記のことはほぼ杞憂に終わりました。どの学年もまずまずの成績を収めてくれました。何度か書いていますようにうちの塾は入塾の際にテストもなければ、どこどこの学校を目指す生徒を集めていますと宣伝しているわけでもありません。兄弟姉妹が通っているから、友達が通っているから、近くだから という理由で通っている生徒がほとんどです。よって毎年成績にバラツキがあり最初から優秀な生徒はあまり見られません。

 それでも塾でしっかり勉強すればまずまずの成績を残せることは塾生たちが示してくれています。毎年1学期で気になるのはやはり初めて通知表を手にする中学1年生です。今年から導入された5ラウンドシステムの英語、通知表はどうだったのかというと塾生の7割以上が5でした。ちなみに今年の中1は3ヶ月くらい英語の授業をやっていません。それでも5が取れたのは、小学校の時の蓄積が物を言ったのでしょう。たださすがに2学期はそういうわけにいかないでしょうから夏休み中に英語もしっかり学習します。

 うちの塾生以外の成績を知らないので何とも言えませんが、最初に書いたように本当に今年から厳しくなったのなら塾生の結果は最大限の評価に値しますね。英語以上に驚いたのは社会です。うちの塾生が社会を得意にしているのは毎年のことです。が、それはだいたい2年生くらいからのことです。今年は英語をやらなかった分社会の時間を増やしたからでしょうか。中学1年生は英語と同じく塾生の7割以上が社会5でした。

 中学1年生(塾生)の評定平均はいい順に
英語・社会・数学・理科・国語となりました。国語が最後尾なのも想定内です。

 同じく中学2年生(塾生)の評定平均はいい順に
社会・理科・数学・国語・英語 となりました。こちらは1年生とちがい英語が最後尾でした。一つ理由を考えるなら、この学年は約半数が中学になってからの入塾、つまり1年生のように小学生の時の英語の蓄積がない分が差になって現れたのかもしれません。

 中学3年生(塾生)の場合は
理科・社会・数学・国語・英語 となりました。英語が最後尾なのは中学2年生と同じ理由でしょう。

 評定平均が4.5を超えているのは中学1年生の英語と中学1年生の社会。平均が4.5を超えるということは4よりも5の人数が多いということです。

 評定平均が4.0を超えているのは中学2年生の理科と社会、それに中学3年生の理科と社会です。平均が4.0以上ということは、3よりも5の人数が多いということです。

 塾生全体でもっとも平均が高いのは社会で、塾生全体の約半数が5でした。4も含めると塾生の約85%になります。また実技教科も含めてすべての教科オール5の生徒もいました。すごいですね。

 埼玉県の公立高校の入試は当日の学力検査の他に内申点も加味されます。内申点とは早い話が通知表です。しかもそれは1年生の分からです。そのことは塾生には何度も話していますから当塾の生徒はみんな知っているはずです。別に内申をあげてもらうために先生に阿る(おもねる)必要はありません。普通にしていればいいのです。普通にしていればきちんと評価してくれます。

 うちの塾生は一般的な塾と比べると通塾期間が長い生徒の割合が多く、長い間塾に通って勉強している間に自然と協調性・社会性が身についているような気がします。そのあたりは知り合いの多い集団塾でしかも私が全教科全学年を見ていることも影響していると思います。

当塾のテスト対策

 うちの塾ではテスト範囲が配られたら(だいたいテスト2週間前)テスト対策と称し、通常の授業をストップしてテスト用の勉強を行います。何度も触れているように当塾は中学を戸塚中に限定しています。さぞ効果的なテスト対策をやっているのでは、と思われるかもしれません。

 が、そのようなものは一切ありません。やろうと思えばいろいろな塾でやっているように定期テストの過去問を解かせることも可能ですが、当塾ではそういう時間は1秒もありません。理由はそのこと自体に価値を見いだせないからです。過去問に価値がないというのではなく、過去問を解かせることに価値がないと思うのです。これが漢検などの検定や、入試なら意味がありますし私も過去問を解くように言います。が、定期テストの過去問は何のために解くのか。まさか同じ先生が作って同じ問題が出ることを期待しているとしたらあまり褒められたものではありません。それは本人の実力ではなく、単なる問題作成者の怠慢です。昔は何度かありましたが、最近は以前と同じ問題を出す先生はほとんど見かけなくなりました。

 うちの塾を1つの中学限定にしているのは別にテストのためではなく、通常授業を効率よく行うためです。それに私自身定期テストをそれほど重視しているわけでもありません。内申があるから定期テストも頑張ってほしいとは思いますが、私の頭の中では優先度はそこまで高くはないのです。中学生を対象にしている以上優先度は高校入試の方が上です。それに付随して北辰テストも意識しています。定期テストは入試や北辰に比べたらかなり下です。

 そのあたりはテスト前に対策を行う教科の時間数にも表れています。塾生も薄々気づいていると思いますが、テスト前に行う授業時間のほとんどは数学と社会と理科です。なぜならこの3教科はテスト勉強がそのまま将来の入試や北辰の勉強とつながっているからです。この前の期末前に中1で英語の勉強を1秒も行わなかったのも同じ理由です。今回の範囲では将来の学習につながる部分が何もないと判断したからです。それでも塾生の平均は90点超えると思っていたし、事実そうなりました。

 数学と理科と社会はどの学年でもどの単元でも、入試や北辰に出てもおかしくない内容です。だからテスト前にも時間をかけているのです。テスト対策と言いつつ実は入試のことを意識して塾生には勉強させています。ですから定期テストの結果に一喜一憂というよりも、その範囲の内容をしっかり覚えて将来につながってくれればそれでいいのです。

 理科と社会はそのまま定期テストの結果にも表れています。数学を苦手にしている塾生が多いのは百も承知ですが、願わくば数学も理社なみに取れてくれたら言うことナッシングです。

 英語と国語については定期テストと入試の内容の乖離が激しいため、それほど時間をかけていませんが中3の入試対策で勉強しているため本番の入試ではしっかり得点できているようです。

 ということで、当塾のテスト対策。戸塚中限定といっても過去問の使用は1秒もなし。なにか魔法のような対策も一切なし。地道にコツコツ勉強しているだけです。ただ普通の塾よりはその時間が長いということは言えると思います。あとは塾長は入試のことも考えてテスト対策を行っているということも付け加えておきます。