高校案内

注文していた高校受験案内が届きました。

 数ある受験案内の中でも質・量・見やすさともに一番良さそうな本を毎年注文して塾生の皆さんにプレゼントしています。書店にも同じような本で表紙がもっとカラフルなものがありますが、中身は同じです。

 さて大部分は見れば分かる作りになっていますが、毎年渡すときに一つだけ注意していることがあります。それは偏差値の見かたです。意外と知らない人が多いのですが、偏差値というのは絶対数値ではありません。あくまでもその模試を受けた中での相対評価を数値化したものです。要は模試の種類によって偏差値は上がりもするし下がりもするのです。偏差値を使った数字のトリックもたくさんあり、よく偏差値30から50も上がったとかいう記事を見ますが、ああいうのはだいたい数字のトリックを使ったものであるということは分かる人には分かります。

 ということで、埼玉県の公立高校入試を受ける人で最も信頼できる偏差値は北辰の偏差値です。これは誰がなんと言おうと確実です。偏差値の信頼度は母集団の多さと、対象とする進路に比例します。北辰テストの受検者数は他の模試を圧倒していますし、公立を受ける人のほとんどが受ける模試です。1~2年のときに受けた模試も意識付けには重要ですが、その偏差値で進路を決めていいのかというと答えはNoです。

 今回渡した受験案内は北辰とは無関係です。よって中に書いてある偏差値も北辰偏差値とはちがいます。そこで本に書いてある偏差値と北辰偏差値のちがいを具体的に数値を使って説明しました。ネットに載っている偏差値を真に受ける人もいますが、すべてとは言いませんがかなり適当な数値です。これは前にも書いたと思います。

 某有名家庭教師サイトによると、川口北(普通)の偏差値は66だそうです。北辰から見たら随分高い数字ですが、偏差値は模試によって違うのでおそらくこの家庭教師サイトではそう判断したのでしょう。ですが、最近川口北に追いついたと言われる川口市立(普通)の偏差値はなんと50と書いてあります。これ4~5年前からまったく変わっていません。4~5年前でもこの数字はありえないし、今でもありえません。

 このようにネットの数字というのはあてにならない部分があるということです。塾生の皆さんには正しい情報を元に高校選びをして欲しいと思います。塾から渡した受験案内も参考にしてください。