テスト前日&画力

 3連休の3日目、今日も正午過ぎから塾生が来て勉強をしていきました。昔の戸塚中は1日で5教科全部テストがありましたが、今は2日に分けて行われます。よって1日目の勉強をしている人が多いようでした。私はウロウロしながら塾生の書いた答えを見て行きます。基本的には誤字の指摘が多くなります。自分では合っているつもりで書いているでしょうから、〇つけの際にも気づかずに〇にする生徒が結構います。そのあたりを指摘していきます。

 1年生も3回目の定期テストですから徐々に勉強の仕方も身についてきたでしょうか。塾では何度か話していますが、前回のテストから4か月近くたっており夏休みや体育祭もあったこともあり、今回はちゃんと勉強した人とそうでない人では相当差がつくと思います。

 誰にも言われないとそういう自覚もないと思いますので、塾では常に意識させることにしています。

 授業が終わって後片付けをしているときに発見しました。誰が描いたのかは分かりませんが、なかなか素敵な心掛けですね。

 こういう絵をサクサクっと描ける人を尊敬します。それは中学生であっても同じです。なにしろ私は自分でも断言できるくらい壊滅的に絵心がありません。先日中2の授業で話題になったあるキャラクター。中2塾生の誰も知らず私がいくら口で説明しても伝わりません、そこで前に描いてくださいと言われて、私もサクサクっと描きましたのがこれです。

何の絵を描いたつもりなのか分かる人にはわかると思います(たぶん)

高校生からも質問

 戸塚中の定期テストまではあと2日となりました。塾生の皆さんのテスト勉強もまずまずはかどっているようです。今回は範囲が広いので直前にバタバタしているようでは提出物を終わらせるので精一杯ということになりかねません。よって塾では常に1週間前には提出物は終わらせるようにと話しています。

 昨日今日明日と休みを使ってのテスト勉強ですが、テスト範囲はすでに終了しているため基本的には問題演習が中心となります。難しそうな計算問題や直前に学校で言われた内容などは前で説明をします。情報は塾生全員で共有します。このあたりは塾生全員が戸塚中生であることのメリットです。またまわりに知っている生徒がいることで、自分にもいい刺激になるでしょう。ひとりでコツコツやるのもいいですが、中学生くらいだといい意味で周りの生徒の影響を受けて意識が上昇することも期待できます。

 これも周りが知らない人だらけの集団指導塾や、個別指導の塾ではなかなか難しいことです。知っている人がいる塾は敬遠したいという人もいますが、うちの塾では友達の存在がプラスの方に作用するように心がけています。やはり休み時間の気分転換や塾の行き帰りを考えると友達の存在はありがたいものです。

 さて、中学の定期テストと1週間ずれるくらいで高校でも定期テストが行われます。学校によって時期はバラバラですが、時折元塾生から高校の内容の質問が来ます。直接塾に来る人もいれば、LINEで聞いてくる生徒もいます。中学の終わりくらいに、高校の内容でも質問があったらいつでも来ていいと話しています(ただし数学に限る)

 さすがに高校の内容は中学とちがって難しいです。そもそも簡単な問題は質問してこないでしょうから、質問で来るのは難しいのばかり。自分が高校の時にどういう順番で習ったのか記憶がもうありませんが、当時とは習う順番なども変わっているようです。

 私が高1のときは高1で数学1 高2で代数幾何と基礎解析 高3で微分積分と確率統計という教科書を使うのが一般的でした。だから教科名でなんとなく中身も覚えていますが、今の数1とか数Aはいまいち中身が分かりません。ただ教科名は変わっても習う内容は変わらないでしょうから、いまでもなんとか質問に答えることができます。化学とか物理とか日本史は見事に忘れてしまいました。国語や英語はLINEで質問されても説明が無理、まあかろうじて古典文法はそこそこ覚えています。

 高1から送られた質問、大学入試のような問題でしたが、まずは思いついたままに解きそれを解答っぽくまとめました。このように1問1ページ使う問題がざらにあります。

 高校の時はこういうのを毎日解き、さらに他の教科も勉強していました。塾とか予備校には行ってなかった(そもそもいなかで存在しない)のでほぼ独学です。つまり自分の好きな教科ばかりになるので、国立志望にもかかわらず6割くらいは数学の勉強をしていました。今だに数学は覚えていて、日本史や英語や化学は忘れてしまったのはそのせいです。

連休中も勉強です

 世間的には土日月と3連休です。今年は天候に恵まれない日が多かったので、秋晴れに恵まれそうなこの連休はまさに行楽日和。

 ただテスト直前の中学生にとってはなかなかそうもいきません。普段から常に勉強していてテスト前だからといって特に勉強しなくてもいいという人も学年に一人や二人はいると思いますが、そういう人は塾すら必要ないでしょう。それに今回は約4か月ぶりのテストということで範囲がかなり広くなっています。

 特に中1の英語・国語、中2の英語・理科・国語、中3の英語、理科、社会・国語は結構な広さです。1学期に習った内容などもう忘れてしまっている人もいるでしょう。ということでうちの塾では普段から定期テストは少々意識していますが、テスト前は100%それに合わせた授業となります。塾に来る回数も増えます。土・日・月の3連休は全塾生が塾に来て勉強することになっています。

 物理的に全員入りきらないので正午過ぎから若い順に中1⇒中2⇒中3と時間差で入れ代わり立ち代わりです。希望者は隣の部屋で自習をしています。土曜の今日も3学年合わせて約10時間塾生の勉強につきあいました。明日、明後日の休日も同様です。

 塾生の苦手そうなところを中心に学習していきます。用意した問題が終わった生徒は勝手に他の勉強をしていいことにしています。教科など関係ありません。社会の問題が終わったからと数学の勉強をする生徒もいます。理科と社会が得意なのはうちの塾の伝統です。今回も、おそらくその2教科は大丈夫という生徒が多そうですが、心配なのは数学と英語です。

 数学はやり方は分かっても計算ミスがなかなか減らない。英語はそもそも範囲が広すぎる。5ラウンドシステムに代わってからは英語の対応に困っています。ちなみに今年で4年目を迎えた川口市のラウンドシステム、来年は学習指導要領の改訂で教科書は新しくなるのですが、来年以降も川口市は5ラウンドシステムを継続するようです。

2027年度(令和9年度)からの公立入試

 先日埼玉県から2027年度(令和9年度)の実施要項が発表されました。受験の世界では〇〇年度といえば入学する時点の年度で考えます。従いまして2024年度入試と言えば現高1。2025年度入試は現中3 2026年度入試は現中2 で、タイトルの2027年度入試といえば現中1が受ける高校入試の話です。現在中3と中2の皆さんはほぼ今まで通りだとお考え下さい。

 すでに概要としては、全校で面接が行われるとか部活等の記録が消えるというものは出ていましたが、もう少し具体的に発表されました。一瞥しただけではかなり複雑な仕組みに見えますが、これは具体例がないからだと思います。学校ごとに割合などが発表されるのはまだまだだいぶ先ですので、それから現実的な話になってくるでしょう。

 今までの選抜方法は 
A 当日の得点
B 調査書
C 特別活動の記録など
D 面接(実施する高校のみ) 

Aは傾斜配点の学校を除き1教科100点満点の500点
Bはいわゆる内申点で 学校ごとに1:1:2などの比率で計算したもの
Cは生徒会とか、部活の記録とか、資格試験などを細かく点数化したもの
Dは実施する学校のみ点数化

これらをすべてたして合否を判定していました。実際にはAと(B+C)の割合を4:6とか5:5などに調整して第1次選抜、第2次選抜を行ったりとまあ複雑な仕組みです。

これがあと2年続き、2027年度からはおおざっぱに言うと上の分類からCが消えるということです。その分AとかBの点数計算が複雑になりそうですが、受験生は自分の受ける学校のみ気を付ければいいことです。

今まで、入試のために生徒会に入ったり入試のために県大会に進めそうな部活に入ったり入試のために英検の練習をするというのが、あまり意味をなさなくなるということです(これは公立の話で、私立は引き続き加点要素にはなるでしょう)

まだ実際にシミュレートしないと何とも言えませんが、これだけだと当日の点数と調査書(内申点)がものすごく重要になることがはっきりしています。面接もありますがほとんどの学校では30点ないし60点で、学校・学科によってはこれを数倍することもできますがおそらく普通科では面接の割合は小さくなると思われます。これでテストの点数をひっくり返すことが期待できるかと言ったら難しそうです。

では、部活とかクラブチームが入試においてまったく意味がないのかというとそうでもなくて、自己評価資料というものにその旨記入し(これ自体は点数化なし)、これをもとに面接で熱く語ればそれが点数として評価されるようなしくみです。また芸術系の専門学科では従来通り実技試験も行われるようです。総じて言えることは、普通科に限れば今まで以上に当日点と調査書が重要になるということです。もちろんそれは1年生の分からで、1年生から真面目に取り組んでいる生徒にとっては有利にはなっても不利にはなりません。

なお、10月11日に新たに発表された分もあるのでリンク先を貼っておきます。

こちら

※なお、膨大な資料を深く熟読したわけではありませんので、少々間違っている部分があるかもしれませんが悪しからず。

10月は忙しい

 今日は戸塚中の体育祭の代休で学校はお休みです。が、テストも近いということで本来の授業日である中3は予定通りに授業を行いました。中間テストまであと1週間となりましたが、生徒の皆さんは先週終わったばかりの体育祭から頭を切り替えなければなりません。さらにその前には北辰テストもありました。ということで10月は予定がいろいろと立て込んでいてなかなか忙しい月になりそうです。

 中3にとっては通算13回目の定期テストです。定期テストの重要性や直前の勉強方法などは私がいろいろと言わなくても分かるでしょう。今年の中3も半数以上が小学生から在籍しており中1の頃から何度も私に言われていて分かっているはずです。

 今日は理科と社会と数学を学習しました。すでにテスト範囲が出ているので先には進まないでテスト範囲の勉強です。うちの塾は学年にかかわらずこの3教科の割合が大変高くなっています。それには理由があって定期テストの勉強がそのまま北辰や入試の勉強につながっているからです。英語や国語はゼロとは言いませんが、定期テストと入試の関連性がほとんどありません。したがって限られた時間で効率を考えた場合先の3教科になります。英語と国語は極力学校の授業を大切にしてほしいと思います。もちろん入試前には英語と国語もあわせて5教科まんべんなく学習します。

 理科は、細胞と遺伝と進化と食物連鎖の生物が中心です。テスト範囲にはイオンが若干含まれていますが、変更の可能性ありとのことで塾では少しだけ説明しています。正式に範囲が分かったらさらに詳しく説明します。

 社会は戦後の歴史と公民少々。いずれも普段勉強することの少ない単元です。戦後といってもどの年代まで学習したらよいのか悩むところで、教科書にはぎりぎり令和まで載っていますが、実際には平成もまだ歴史として習う内容は少ないようです。公民も本格的な政治経済の内容にはまだ入っていません。社会は範囲だけは歴史も公民も多いのですが、重要な部分とそうでない部分が混在しており、自分だけで勉強するとなると何を覚えればいいのだろうとなります。そこでいつものように私が重要な部分を中心に暗記リストを作り塾生に渡しています。そのおかげか、理科と社会の成績は定期テストも北辰テストも入試もほかのどの教科よりも優れているのがもう10年以上続いています。

 

5年生

 現在金曜日の夕方は5年生の授業を行っています。中学生は学年ごとに曜日を決定していますが(中1は火・金 中2は水・土 中3は 月・木・土)小学生は、原則として1年間は固定していますが何曜日になるのかは年によって変わります。半年くらい前に書きましたが、現在金曜日で行っている5年生も来年6年生になるタイミングで曜日変更の予定です。

 5年生は基本的に算数中心です。ご存じの方も多いと思いますが、算数で学習する内容は6年間のうち5年生の内容が質・量ともに他の学年を圧倒しています。5年生に比べたら6年生の内容の方が簡単ではと思えるくらいです。早い話5年生で算数に躓く生徒が多いのは、この教科書の編成も原因の一つでしょう。教科書の内容を決めているのがどういった方々なのか存じませんが、現在の学習指導要領が明らかに5年生からの算数嫌いを助長しています。

 ということで塾ではなるべく算数を得意になってもらえるようにと考えて指導しています。5年生の段階ですでに足し算引き算も九九も分からないようでは難しいですが、ちょっと苦手程度でしたらきちんと授業を受けて宿題もやってくればいずれ得意教科になることでしょう。また、最初から得意な生徒にとってはさらに得意教科に発展させることも可能です。

 5年生は毎回授業冒頭に算数の計算テストを行っています。例年漢字だったりローマ字だったり英単語だったりさまざまですが、今年は計算にしました。それは中学生でも基本的な計算で間違える生徒が多いからです。当たり前ですが中学になったら中学の勉強があり、小学校の復習を行うことはほとんどありません。小学生の内容は小学生のうちに理解しているものとして中学の授業は進んでいきます。よって塾に来ている生徒たちには、この小学生にとってはできて当たり前の計算をしっかりできるようにするのが目的です。

 ただ私立中受検などが目的ではないためあくまでも公立中学で困らないような内容です。

今日の小テストです。学校で習った直後に行うテスト(カラーテスト)では90点100点取れても、1ヶ月2ヶ月もすれば忘れている、半年もすればほぼ記憶から消えているというのは小学生テストあるあるです。よってこの小テストでは習った直後の内容というよりも、もう習うことはないけどずっと必要な計算知識を中心に出題しています。整数小数に割り算やかけ算、さらには計算のルールが分かっているのかを確認します。他の学年同様回収して私が直接採点します。こうすることによってどのへんで間違えやすいのかを私が把握できます。

 ちなみに上の問題、10問ありますが1問10点として今5年生が解いて満点取れる人は結構少ないと思います。受験を考えている人は満点が当然ですが、普通に公立に進む予定の人では平均では50点から60点くらいだと思います。それくらいしっかり計算するのは難しいものです。やり方は分かっていてもそれをミスなくできるのとはまた別問題です。今日解いてもらった塾生の平均は90点でした。今年の5年生はまだ人数は少ないのですが、みんなしっかり取り組めているようで感心します。

 5年生の授業の流れとしては、まず国語の宿題の答え合わせ。これは読解というよりも言葉の問題(接続語とか指示語とか助詞助動詞などの文法)がたくさん載っているテキストを渡して宿題用にしています。そのあと算数の宿題の答え合わせ。その後先ほど触れた小テストを行います。ここまで全部合わせて15分くらいでしょうか。その後授業に入ります。進み方は学校の進度に合わせています。説明して問題を解いてもらって解説しての繰り返しで、説明と問題演習になるべく多くの時間をかけています。

 6年生になったら英語が始まるため、5年生のうちに算数は得意にしてしまおうという作戦です。