現在金曜日の夕方は5年生の授業を行っています。中学生は学年ごとに曜日を決定していますが(中1は火・金 中2は水・土 中3は 月・木・土)小学生は、原則として1年間は固定していますが何曜日になるのかは年によって変わります。半年くらい前に書きましたが、現在金曜日で行っている5年生も来年6年生になるタイミングで曜日変更の予定です。
5年生は基本的に算数中心です。ご存じの方も多いと思いますが、算数で学習する内容は6年間のうち5年生の内容が質・量ともに他の学年を圧倒しています。5年生に比べたら6年生の内容の方が簡単ではと思えるくらいです。早い話5年生で算数に躓く生徒が多いのは、この教科書の編成も原因の一つでしょう。教科書の内容を決めているのがどういった方々なのか存じませんが、現在の学習指導要領が明らかに5年生からの算数嫌いを助長しています。
ということで塾ではなるべく算数を得意になってもらえるようにと考えて指導しています。5年生の段階ですでに足し算引き算も九九も分からないようでは難しいですが、ちょっと苦手程度でしたらきちんと授業を受けて宿題もやってくればいずれ得意教科になることでしょう。また、最初から得意な生徒にとってはさらに得意教科に発展させることも可能です。
5年生は毎回授業冒頭に算数の計算テストを行っています。例年漢字だったりローマ字だったり英単語だったりさまざまですが、今年は計算にしました。それは中学生でも基本的な計算で間違える生徒が多いからです。当たり前ですが中学になったら中学の勉強があり、小学校の復習を行うことはほとんどありません。小学生の内容は小学生のうちに理解しているものとして中学の授業は進んでいきます。よって塾に来ている生徒たちには、この小学生にとってはできて当たり前の計算をしっかりできるようにするのが目的です。
ただ私立中受検などが目的ではないためあくまでも公立中学で困らないような内容です。
今日の小テストです。学校で習った直後に行うテスト(カラーテスト)では90点100点取れても、1ヶ月2ヶ月もすれば忘れている、半年もすればほぼ記憶から消えているというのは小学生テストあるあるです。よってこの小テストでは習った直後の内容というよりも、もう習うことはないけどずっと必要な計算知識を中心に出題しています。整数小数に割り算やかけ算、さらには計算のルールが分かっているのかを確認します。他の学年同様回収して私が直接採点します。こうすることによってどのへんで間違えやすいのかを私が把握できます。
ちなみに上の問題、10問ありますが1問10点として今5年生が解いて満点取れる人は結構少ないと思います。受験を考えている人は満点が当然ですが、普通に公立に進む予定の人では平均では50点から60点くらいだと思います。それくらいしっかり計算するのは難しいものです。やり方は分かっていてもそれをミスなくできるのとはまた別問題です。今日解いてもらった塾生の平均は90点でした。今年の5年生はまだ人数は少ないのですが、みんなしっかり取り組めているようで感心します。
5年生の授業の流れとしては、まず国語の宿題の答え合わせ。これは読解というよりも言葉の問題(接続語とか指示語とか助詞助動詞などの文法)がたくさん載っているテキストを渡して宿題用にしています。そのあと算数の宿題の答え合わせ。その後先ほど触れた小テストを行います。ここまで全部合わせて15分くらいでしょうか。その後授業に入ります。進み方は学校の進度に合わせています。説明して問題を解いてもらって解説しての繰り返しで、説明と問題演習になるべく多くの時間をかけています。
6年生になったら英語が始まるため、5年生のうちに算数は得意にしてしまおうという作戦です。