期末テスト前

 昨日、今日の土日はテスト勉強の集中日です。当塾では定期テスト前の休日(土、日、祝)は全学年を対象にしてテスト対策を行っています。1教室しかないので全員同時に揃うのは物理的に不可能、時間差で入れ代わり立ち代わりとなっています。昨日も今日も10時間ずつ塾生の勉強につきあいました。

 前に中間で頑張った生徒を掲載しました。一人で運営している個人塾としてはかなりの数だと思います。誰もほめてくれないので自画自賛します。戸塚中限定だから、テスト対策もさぞかし特別なことをやっているのでは、と思われるかも知れませんが特別なことなど何もありません。

 学校の定期テストを保管して過去問として使う塾もあります。中にはストーカーのごとく異動先の学校まで調べて使用する塾もあります。それの是非はさておき、うちの塾では定期テストの過去問のたぐいは一切使いません。今年も去年もその前もその前もずっと、1秒たりとも使ったことはないのです。理由は、仮に過去問を使って得点できたとしてもそれは生徒の力というよりも手抜きの問題のおかげです。そうして、次のテストでも過去問をほしがり、過去問だけやっていればいいと思うようになります。もちろん定期テストが過去問から出され続けるわけはなく、北辰や入試に1ミリもつながらない楽な勉強の仕方を教えたくないのです。

 このようにうちの塾では過去問を使わないので塾生もそういう話はしてきません。うちの塾生が定期テストで頑張っているのは、正真正銘塾生の力です。もちろん戸塚中に限定しているとか勉強しやすいような教材を私が用意しているというのはありますが、いくら環境がよくても肝心の生徒本人にやる気がなければ点数はとれません。私が説明をして、それを塾生が聞いてひたすら問題を解く。分からないところは質問をする。といういたってシンプルな勉強です。何とかシステムとか名前がつくようなものでもありません。しかし、そのシンプルな勉強こそが大切だと思います。楽して順位が上がる方法などありません。学問に王道なし、There is no royal road to learning. です。

 ただし過去問をすべて否定するのではなく、漢検などの検定の類や入試については傾向を知るためにも過去問の学習は必要だと思います。あくまで楽して点を取るための定期テストの過去問学習に否定的なだけです。そもそも今どき過去問をそのまま出す先生などほとんどいないでしょう。あまり意味のない学習法だと思います。

 テスト直前はどちらかというと授業よりも自習の時間が多くなります。普段の授業ですでに説明済みだからです。あとは難しそうな内容や、もう一度触れておいた方がいい内容は何度でも説明します。今回で言うと、英語は文法の内容が猛烈に多いので全学年説明しています。あとは3年の理科や数学は難しい内容なのでこれも何度も説明します。2年の理科も同様です。

 テスト前は塾に来る日数が増えますが、特別な料金などはいただいておりません。中3などほぼ毎日来ており16日~23日の1週間、塾だけで約20時間です。ただ、今は全国的にそうであるように近隣でも体調を崩す生徒が多いようです。あまり無理をしない範囲で頑張ってほしいと思います。